【パニック障害の紹介と対処法3選】
〜鍼灸がパニック障害に効く理由とは?〜
みなさんこんにちは。
今回の記事では、パニック障害と鍼灸の関係性についてまとめています。
この記事を読むと、パニック障害におかかりの方はもちろん、パニック障害に対して鍼灸の知られざる効果について知りたい方は、有益な情報を得られるかと思います。
それでは早速、パニック障害とはどういった病気なのかについて解説します。
パニック障害とは、体に特段異常がないのにもかかわらず、急に呼吸困難や動悸・めまいなどの症状が出る病気です。
急に症状が出るため、再発したらどうしようかとためらってしまい、外出することが怖くなってしまいます。
このため家に引きこもりがちになり、うつ病などを併発するケースが多いので、非常に注意が必要です。
一生に一度でもパニック障害の症状が現れる方は、日本人の約10%といわれています。
そのうちの約25%から30%、つまり日本人の約2.5%から3%はパニック障害の発作が繰り返し起こり、パニック障害を発症します。
一番良くパニック障害が起きるのは男女ともに20代から30代といわれていますが、ご高齢の方で発症する方もいらっしゃいますので、年代を問わず注意が必要な病気です。
パニック障害の怖さは、たんに呼吸困難や動悸・めまいなどの発作が起こるだけではありません。
その症状と同時に、このまま死ぬのではないかといった不安や絶望がとっさに起こります。
ただし、救急外来をその際に受診しても、発作自体はその頃には治まっていることがほとんどです。
また、パニック障害は体の病気ではないため、検査をしても異常がみられません。
しかしながら、その後も発作が起きることがほとんどです。
そして「また発作が起きたらどうしよう」という不安に陥ります。
これを予期不安といいます。
予期不安が高まると、発作への恐怖から電車やバスなどの人混みを避けるようになり、一人での外出は困難になります。
このような状態を広場恐怖といいます。
このように、広場恐怖と予期不安からうつ病などの精神疾患を併発してしまうのが、パニック障害の本当の怖さです。
パニック障害の原因は、現在ではまだ明らかになっていません。
ですが、最初に呼吸困難やめまい・動悸などの発作が起きる原因は過労や過度なストレスといわれています。
過労や過度なストレスのように、強い刺激を感じると神経は異常に興奮します。
神経が異常に興奮すると、体内で神経物質であるセロトニンという物質は減少します。
セロトニンが減少することで、気持ちが不安定になりやすくなり、その結果として再度発作が起こると推測されています。
薬物療法は、パニック障害の発作を抑え、予期不安を軽くするために行う治療法です。
パニック障害におけるだいたいの治療薬は、効果が現れるまで1週間から2週間を要します。
このため、パニック障害の方は根気よく服用を続けることが望ましいでしょう。
また、薬物治療の副作用として立ちくらみや口の渇き、眠気などがあります。
お薬の量や服用頻度などに関しては、専門医とよく相談した上で決めましょう。
認知療法の「認知」という単語は、「知っている」という意味ではありません。
医療用語では、「事実に対する受け取り方」という意味で使われます。
好ましくない認知を修正し、正しい認知へと導くのが、認知療法です。
どういうことか、例をあげて解説します。
たとえば、パニック障害の患者の方が、発作が起きないか焦りながら電車で目的地まで乗ったとします。
これに対する好ましくない認知の例としては、焦ったのでもう電車には乗らないということです。
これに対して、電車に乗って焦ったけど、なんとか目的地まで行けてよかったと考えることができるのは正しい認知といえます。
「電車に乗れた」という事実に対して、「なんとか行けてよかった」などの好意的な受け取り方をすることができれば、認知療法は成功です。
以上のように、認知療法は患者の予期不安を取り除いたり、和らげることが目的で行われます。
パニック障害が起きた場所や状況は、患者さんによってさまざまです。
これまでに起きた発作のうち、最も不安が弱かったものから患者さんに順に医師や周囲の方に打ち明けてもらい、それを話したことによって起きた症状がなくなるまで繰り返す治療法を暴露療法といいます。
暴露療法によって、患者さんの症状が改善することが見込まれます。
暴露療法は決して患者さんが無理をすることなく、少しずつ症状の回復度合いを見て行います。
暴露療法の成功体験を通じ、患者さんに自信をつけてもらうことが重要です。
まず、パニック障害が起きた経緯について、丁寧に診察を行います。
もちろん、話したくない内容もあるかと思います。
話せる範囲でもちろん結構ですので、どうぞお気軽に何でもお話してください。
診察後は精神・自律神経の安定に効くツボをいくつか刺激します。
自律神経の不調を整えることで体の緊張をほぐし、パニック障害の発作が起きることを防止します。
心療内科や精神科と鍼灸を併用することで、薬物療法の薬の量を減らすことが期待できます。
また、認知療法にも鍼治療は効果的です。
苦手な場所や状況があっても、鍼治療に定期的に通うことで体が軽くなり、行動がより能動的・意欲的になるからです。
いかがでしょうか。
それでは、ここまでの記事の内容をまとめます。
まとめ
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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