【前立腺肥大症の予防法4選】
〜鍼灸による対処法も細かく解説!〜

【前立腺肥大症の予防法4選】
〜鍼灸による対処法も細かく解説!〜

2024年9月04日(水) 更新
目次

1 まえがき

みなさんこんにちは。

今回の記事では前立腺肥大症と鍼灸についてまとめています。

この記事は、前立腺肥大症とはどのような病気なのかや前立腺肥大症の原因と予防法、そして鍼灸が前立腺肥大症にどのような対処を行えるかについてまとめています。

この記事は、特に前立腺肥大症におかかりの方はもちろん、鍼灸について興味をお持ちの方には有益な情報をお伝えできるかと思います。

それでは早速、前立腺肥大症とはどのような病気なのかについてご覧ください。

2 前立腺肥大症について

① 前立腺肥大症とは

前立腺とは、精液の一部を作ったり精子に栄養を与えたりする男性器にしかない生殖器のひとつです。 この前立腺が肥大、つまり大きくなってしまう病気が前立腺肥大症です。

② 前立腺肥大症になる原因

前立腺肥大症になる明らかな原因は、現代医学ではまだわかっていませんが、男性ホルモンなどの環境の変化が原因だと考えられています。

ただし、加齢によって前立腺肥大症が生じやすくなることは明らかになっています。

早くて30歳代から病気が始まり、50代で約30%、60代で約60%、70代で約80%、80代で約90%の方が前立腺肥大症だと予測されています。

ただ、前立腺肥大症の方の約75%は、治療を必要とする状況ではありません。

加齢の他に、遺伝・荒れた食生活・肥満・高血圧・高血糖・脂質の摂りすぎも要因のひとつです。

なお、喫煙やアルコールが前立腺肥大症の直接的な要因であるかどうかは、まだわかっていません。

③ 前立腺肥大症の症状

前立腺肥大症になると尿道が圧迫され、排尿にかかわるいろいろな症状が出ます。

前立腺肥大症の症状は、大きく分けて3つに分類されます。

A 排尿症状

尿の出の悪化や尿が出るまでの時間が長い、排尿の途中で尿が途切れるなどさまざまです。

B 蓄尿症状

前立腺肥大症になると、多くの場合頻尿ひんにょうになります。

頻尿については、一日に何回お手洗いに行くかなどの明確な定義はありません。

ただ、起床してから8回以上お手洗いに行く場合は昼間頻尿、寝ている間に1回でもお手洗いに行く場合は夜間頻尿と考えられます。

また、急に我慢できないような強い尿意を催すことを、尿意切迫感といいます。

前立腺肥大症の方の50~70%は、頻尿と強い尿意切迫感を合併します。

このように、膀胱ぼうこうに尿が溜まってしまうことを蓄尿症状ちくにょうしょうじょうといいます。

C 排尿後症状

排尿後にどうもすっきりしなかったり尿が残っている感じがすることを、残尿感といいます。
強い残尿感も、前立腺肥大症によって引き起こされる症状のひとつです。

④ 前立腺肥大症の合併症

前立腺肥大症になると、次のような合併症が起こる可能性があります。

A 血尿

尿道が充血するため、血尿が起こりやすくなります。

B 尿閉

尿閉にょうへいとは膀胱内に尿が溜まっているのにもかかわらず、尿が出せなくなることです。

前立腺肥大症が深刻化すると起こりやすくなる合併症です。

C 溢流性尿失禁

溢流性尿失禁いつりゅうせいにょうしっきんとは、膀胱内に常に大量の尿が溜まっているため、膀胱から尿が常に溢れ出している状態です。

この症状が出たら、かなり前立腺肥大症が悪化しているといえます。

3 前立腺肥大症の予防法

① 排尿を我慢しないこと

尿意を感じたら、早めにお手洗いに行くようにしましょう。

排尿を我慢することで、前立腺肥大症になるリスクは上がります。

② 長時間座り続けないこと

長時間座ったままの体勢でいることは、前立腺に負担をかける原因になります。

一定間隔でストレッチをして、長時間座ったままにならないようにすることが重要です。

③ こまめに水分補給すること

前立腺肥大症の予防には、適度な水分補給が効果的です。

水分不足を引き起こすアルコール類を控えるのも、おすすめの予防法です。

こまめに排尿ができるよう、体内の水分量に気を配ることが重要です。

④ 毎日入浴し体を温めること

ぬるめのお湯に浸かることで、血行が良くなり尿が出やすくなります。

普段入浴をしない方でも、40度くらいのお湯にのんびり浸かることが効果的です。

4 前立腺肥大症と鍼灸

鍼灸に自律神経や血流を整える作用があることは、こちらの記事でご説明しました。

前立腺肥大症によって、前立腺には血流が十分に行き届いていないことも考えられます。

鍼灸には、前立腺を含む全身の血流を良くする効果があります。

つまり鍼灸によって、尿が出やすくなり前立腺肥大症が改善します。

前立腺肥大症でふつう使われる薬物療法と併用することで、さらなる効果が期待できます。

5 まとめ・あとがき

いかがでしょうか。

それでは、ここまでの内容をまとめます。

まとめ

ここまでを読んで鍼治療を受けてみたいという方は、当院にお任せください。

札幌・小樽・江別にある当鍼灸院では、在宅診療も行っております。

詳しくはこちらよりお問い合わせください。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事をシェア

人気記事ランキング
About Me

弊社では、長きにわたり高齢者ケア専門の部署を設け高齢者に特化した治療活動をしてきました。

高齢者のお身体は一般成人の思った以上にデリケートで体調を崩しやすいです。

そのため症状改善の施術は一般成人の方とは異なり、高齢者向けの専門技術が必要だと考えています。
高齢化社会により、訪問鍼灸マッサージの利用は当たり前の時代になってきました。

深刻ではないものの改善できたら非常に助かる症状の方が利用されていることが大半です。

痛みやしびれのない生活を一緒に作っていきましょう。