【パニック障害の紹介と対処法3選】
〜鍼灸がパニック障害に効く理由とは?〜

【パニック障害の紹介と対処法3選】
〜鍼灸がパニック障害に効く理由とは?〜

2024年11月21日(木) 更新
目次

みなさんこんにちは。

今回の記事では、パニック障害と鍼灸の関係性についてまとめています。

この記事を読むと、パニック障害におかかりの方はもちろん、パニック障害に対して鍼灸の知られざる効果について知りたい方は、有益な情報を得られるかと思います。

それでは早速、パニック障害とはどういった病気なのかについて解説します。

1.パニック障害について

① パニック障害とは

パニック障害とは、体に特段異常がないのにもかかわらず、急に呼吸困難動悸・めまいなどの症状が出る病気です。

急に症状が出るため、再発したらどうしようかとためらってしまい、外出することが怖くなってしまいます。

このため家に引きこもりがちになり、うつ病などを併発するケースが多いので、非常に注意が必要です。

② パニック障害の発症年代

一生に一度でもパニック障害の症状が現れる方は、日本人の約10%といわれています。

そのうちの約25%から30%、つまり日本人の約2.5%から3%はパニック障害の発作が繰り返し起こり、パニック障害を発症します。

一番良くパニック障害が起きるのは男女ともに20代から30代といわれていますが、ご高齢の方で発症する方もいらっしゃいますので、年代を問わず注意が必要な病気です。

③ パニック障害の詳しい症状

パニック障害の怖さは、たんに呼吸困難や動悸・めまいなどの発作が起こるだけではありません。
その症状と同時に、このまま死ぬのではないかといった不安や絶望がとっさに起こります。

ただし、救急外来をその際に受診しても、発作自体はその頃には治まっていることがほとんどです。
また、パニック障害は体の病気ではないため、検査をしても異常がみられません。
しかしながら、その後も発作が起きることがほとんどです。
そして「また発作が起きたらどうしよう」という不安に陥ります。
これを予期不安といいます。

予期不安が高まると、発作への恐怖から電車やバスなどの人混みを避けるようになり、一人での外出は困難になります。
このような状態を広場恐怖といいます。


このように、広場恐怖と予期不安からうつ病などの精神疾患を併発してしまうのが、パニック障害の本当の怖さです。

④ パニック障害の原因

パニック障害の原因は、現在ではまだ明らかになっていません。
ですが、最初に呼吸困難やめまい・動悸などの発作が起きる原因は過労過度なストレスといわれています。

過労や過度なストレスのように、強い刺激を感じると神経は異常に興奮します。
神経が異常に興奮すると、体内で神経物質であるセロトニンという物質は減少します。

セロトニンが減少することで、気持ちが不安定になりやすくなり、その結果として再度発作が起こると推測されています。

2.パニック障害の治療法

① 薬物療法

薬物療法は、パニック障害の発作を抑え、予期不安を軽くするために行う治療法です。

パニック障害におけるだいたいの治療薬は、効果が現れるまで1週間から2週間を要します。

このため、パニック障害の方は根気よく服用を続けることが望ましいでしょう。

また、薬物治療の副作用として立ちくらみや口の渇き、眠気などがあります。

お薬の量や服用頻度などに関しては、専門医とよく相談した上で決めましょう。

② 認知療法

認知療法の「認知」という単語は、「知っている」という意味ではありません。
医療用語では、「事実に対する受け取り方」という意味で使われます。

好ましくない認知を修正し、正しい認知へと導くのが、認知療法です。

どういうことか、例をあげて解説します。

たとえば、パニック障害の患者の方が、発作が起きないか焦りながら電車で目的地まで乗ったとします。

これに対する好ましくない認知の例としては、焦ったのでもう電車には乗らないということです。

これに対して、電車に乗って焦ったけど、なんとか目的地まで行けてよかったと考えることができるのは正しい認知といえます。
「電車に乗れた」という事実に対して、「なんとか行けてよかった」などの好意的な受け取り方をすることができれば、認知療法は成功です。

以上のように、認知療法は患者の予期不安を取り除いたり、和らげることが目的で行われます。

③ 曝露療法

パニック障害が起きた場所や状況は、患者さんによってさまざまです。

これまでに起きた発作のうち、最も不安が弱かったものから患者さんに順に医師や周囲の方に打ち明けてもらい、それを話したことによって起きた症状がなくなるまで繰り返す治療法を曝露ばくろ療法といいます。

曝露療法によって、患者さんの症状が改善することが見込まれます。
この方法は決して患者さんが無理をすることなく、少しずつ症状の回復度合いを見て行います。

曝露療法の成功体験を通じ、患者さんに自信をつけてもらうことが重要です。

④リラクゼーション法(呼吸法)

1日4回、朝昼夕晩に座るもしくは椅子にもたれかかり、ゆっくりと息を吐いたり、吸ったりを繰り返すことによって落ち着きを取り戻そうとするのが、リラクゼーション法(呼吸法)と呼ばれるものです。
この方法はパニック障害に限らず、さまざまな病気に使用されることが多いです。

手順は次の通りです。

A.息を止めて準備します(その前に深呼吸しないように)。
B.まず3秒かけて息を吐きます。
その時、静かになだめるように、頭の中で自分に向かって「リラーックス」という言葉を言いましょう。
C.次に3秒かけて自然に息を吸います。
D.その後は3秒かけて息を吐き3秒かけて吸います。
つまり6秒で一呼吸です(1分間につき10呼吸)。
E.これを5分間程度続けましょう)。

鼻呼吸が苦しければ口呼吸でも大丈夫です。

厚生労働科学研究センターデータベースより抜粋

3.パニック障害と鍼灸

まず、パニック障害が起きた経緯について、丁寧に診察を行います。
もちろん、話したくない内容もあるかと思います。
話せる範囲でもちろん結構ですので、どうぞお気軽に何でもお話してください。

診察後は精神・自律神経の安定に効くツボをいくつか刺激します。
自律神経の不調を整えることで体の緊張をほぐし、パニック障害の発作が起きることを防止します。
心療内科や精神科と鍼灸を併用することで、薬物療法の薬の量を減らすことが期待できます。

また、認知療法にも鍼治療は効果的です。
苦手な場所や状況があっても、鍼治療に定期的に通うことで体が軽くなり、行動がより能動的・意欲的になるからです。

4.まとめ・あとがき

いかがでしょうか。

それでは、ここまでの記事の内容をまとめます。

まとめ

ここまでを読んで鍼治療を受けてみたいという方は、当院にお任せください。

札幌・小樽・江別にある当鍼灸院では、在宅診療も積極的に行っております。 詳しくは下記よりお問い合わせください。

それでは、読んでいただき、ありがとうございました。

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弊社では、長きにわたり高齢者ケア専門の部署を設け高齢者に特化した治療活動をしてきました。

高齢者のお身体は一般成人の思った以上にデリケートで体調を崩しやすいです。

そのため症状改善の施術は一般成人の方とは異なり、高齢者向けの専門技術が必要だと考えています。
高齢化社会により、訪問鍼灸マッサージの利用は当たり前の時代になってきました。

深刻ではないものの改善できたら非常に助かる症状の方が利用されていることが大半です。

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