【6つのツボ押しで暑い夏を乗り切ろう!】
~意外とかかりやすい熱中症~
暑さで体温が上昇すると、身体にこもった熱を外に逃がして体温を下げようと、皮ふの血管が広がります。
すると全身を流れる血液の量が減り、血圧が下がり、脳への血流が減少します。血流や血圧の変化が生じることで、めまいや顔のほてり、立ちくらみなどが起こります。
また熱けいれんと呼ばれる手足のしびれやけいれんには充分に注意が必要です。
やがて身体のだるさや吐き気、異常な汗のかき方、体温が高い、皮ふが赤く腫れるといった症状が出始め、呼びかけに応じない、まっすぐ歩けない、水分補給ができないなどの危険な状態に陥ることがあります。
一刻も早く医療機関にかかることがおすすめです。
熱中症の初期症状であるめまいや立ちくらみなどの基本的な対処法として、まずは、①意識がはっきりしているかを確認しましょう。
意識がもうろうとしているようであれば、迷わず医療機関へ。
意識がはっきりしている場合は、次のような対処法を行いましょう。
まずは一刻も早く安全で涼しいところに移動する。
横になって休ませる、保冷剤やペットボトルなどにタオルやハンカチを巻いて身体を冷やす。
特に体表近くを走る静脈(太い血管)の通る首筋やわきの下などを冷やすのが効果的です。
またスポーツドリンクや0.1〜0.2%の濃度の食塩水(1ℓの水に対して1〜2gの食塩を加えたもの)などを自分で飲んでもらい、体内から失われた水分・塩分を補うことが大切です。
次に②熱けいれんや身体のだるさ、吐き気はあるか、③体温が高い、皮ふが赤く腫れていないか、④呼びかけに応じるか、⑤まっすぐ歩けるか、⑥そもそも水分補給が自分で出来るか、などの確認も大事です。
熱中症の症状は、重症度によりI度(軽症)・Ⅱ度(中等症)・Ⅲ度(重症)に分類されます。
I度(軽症)では気分が悪い・手足のしびれ・こむら返りなどが起こります。
この場合は木陰などに移動する・衣服ゆるめる・身体を冷やす・水分補給などが大事です。
II度(中等症)になると、頭痛・吐き気・倦怠感・めまい・脈が速いなどが起こり、III度(重症)では、体温上昇や、意識混濁・肝臓・腎機能障害が起こります。
この場合は医療機関での治療が必要になり、時には救急車を呼ばなくてはいけない状態にあるため注意が必要です。
熱中症にはツボ押しが効果的です。
また鍼治療で、血流を良くすることによって上半身を涼しくさせる…つまり血流を良くし冷えと熱の分離を解消し熱中症になりにくくすることが可能です。
ここではまずどのツボを押すかによって、熱中症に効果的かを見ていきましょう。
まずは万能のツボと言われている
①陽谷
このツボは、手の甲側、小指のラインと手首が交差するあたりのくぼみにあります(ボコっと出ている骨の小指側の際あたり)。
陽谷は体内の熱を外に放散するツボとされ、熱を取る効果が期待できます。
細い血管にも通じるので、暑さで動悸がする時などにも有効です。
②人中
鼻の下のくぼみ、上唇と鼻の中間にあります。
熱により現れる軽い倦怠感やめまいなどの症状の緩和が期待できます。
③内関
手のひら側で腕の横紋(シワ)の中央から肘の方に3〜4センチ上がった所にあります。
吐き気、めまい、脱力感などを感じたときに、このツボを刺激していきます。
内臓機能と深く関係するツボで、特に消化器系の症状の改善に効果があります。
④大椎
首を前に倒したときに突き出る骨のすぐ下にあります。
ここを温めてあげることにより風邪の予防につながるほど、体温に影響を大きく及ぼすツボです。
冷やしすぎに注意しましょう。
⑤復溜
内くるぶしから、親指の幅二本分上がったところにあります。
腎臓の働きを高めて汗を出す働きを正常にしていきます。
⑥湧泉
足の裏のほぼ中心にあり、血液の循環を改善させて首や頭の血行をよくしていきます。
この他にも身体には様々なツボがあり、そこを刺激することで身体の不調を和らげることができます。
ただしこれはI度(軽症)や、もっと軽い初期段階に有効とされているため、行う時には充分考慮の上やらなければなりません。
まとめ
ここまで読んでみて鍼灸に興味を持たれた方は、ぜひ一度お越しください。
札幌・小樽・江別にある当鍼灸院では、在宅診療を行っております。
詳しくは下記をご覧ください。
それでは読んで頂き、ありがとうございました。
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