【ベーチェット病の諸症状には鍼灸!】
〜投薬治療と並行できる鍼灸〜
みなさんこんにちは。
今回も国指定の難病と鍼灸の関係について解説します。
今回は、ベーチェット病という難病と鍼灸について解説します。
この記事を読むと、特にベーチェット病におかかりの方はもちろん、鍼灸や難病治療について興味のある方は有益な情報を得られるかと思います。
それでは早速、ベーチェット病とはどういった病気なのかについて解説します。
ベーチェット病では、患者さんごとに大きく分けて4つの主症状、およびそれ以外の副症状があらわれます。
患者さんによって症状の有無や重さは大きく異なります。
4つの主症状がすべて出る患者さんは、約3割という研究結果が20年以上前に出ています。(2002年 疫学調査より)
ここからは、ベーチェット病の主症状4つをご紹介したのち、副症状について軽く解説します。
ベーチェット病の初期症状のひとつです。
多くの場合は1週間から10日ほどで治癒しますが、治癒しても何度も口内炎が起こることがベーチェット病の特徴です。
外陰部潰瘍とは、男性・女性ともに性器の周りに炎症が起こることです。
症状としては、目のぶどう膜とよばれる部位に炎症が出ます。
目の充血や痛みを伴い、視力が低下したり失明するおそれがあります。
このため、ベーチェット病で最も注意しなければならない症状です。
症状は数日から2週間のうちに良くなりますが、繰り返し現れることが特徴です。
多くの場合では片目だけでなく両目に異常が出ます。
なお、主症状のほかの副症状としては、ひじやひざなどの関節の痛みや胃・腸など消化器の炎症などが起こります。
ベーチェット病は、世界中で多くの患者さんがいますが、その分布は限定的であり、地域差があることが知られています。
ベーチェット病の患者さんが多いのは、日本をはじめ韓国・中国・中東各国・南ヨーロッパです。
以上の国々に共通しているのは、各国が北緯30度から45度、いわゆるシルクロード付近に位置していることです。
このため、ベーチェット病はシルクロード病という別名がつけられています。
なお、なぜシルクロード付近に患者数が多いのかについては、未だによくわかっていません。
ベーチェット病は遺伝する病気ではありません。
また、感染症ではないため、患者さんからほかの人へうつる病気でもありません。
ベーチェット病が原因で亡くなる方は少なく、間接的な原因で亡くなった方を含めても総患者数の4%未満です。(1998年 障害者職業総合センターの調査より)
ベーチェット病の治療法は、現在のところ薬物療法が中心です。
主症状・副症状ともにもっぱら飲み薬・塗り薬が用いられます。
ベーチェット病は、人によって症状はさまざまです。
ですので、一人ひとりに合った適切な投薬治療が大切です。
ベーチェット病は今のところ完治する病気ではありませんが、薬の進歩によって症状がかなり緩和できるようになってきています。
ここでは、ベーチェット病と闘う著名人の方をお二方ご紹介します。
初代松本白鸚さんは、女優の松たか子さんや、歌舞伎俳優の松本幸四郎さんの祖父にあたり、二代目松本白鸚さんの父です。
1969年のテレビドラマ「鬼平犯科帳」の長谷川平蔵役や、1971年の「大忠臣蔵」の立花左近役として出演するなど、数多くの作品でご活躍されました。
ベーチェット病を発症した際も無理を押して俳優活動を行っていましたが、病気の悪化により1982年に亡くなっています。
人気ボーカルグループ、EXILEのパフォーマー(ダンサー)として活動されています。
2007年に病気を公表し、高校生の時からベーチェット病を患っていることを明かしました。
病気と闘いながらダンスを踊る姿は、今なお多くの方々を魅了しています。
ベーチェット病の症状は、先ほども述べたように投薬治療だけでも改善できます。
ですが投薬治療と鍼治療を並行して行うことで、体にとってより良い効果が期待できます。
今までそれほど記事内で紹介していなかったのですが、鍼治療には消炎作用という効果があります。
口内炎や外陰部の炎症は、白血球が患部に過集中しているために起こります。
過集中した白血球を正常に体内に分散させるのが、鍼治療の消炎作用です。
このように、鍼治療の消炎作用で投薬治療の質をさらに高めることで、ベーチェット病の症状を和らげることが期待できるのです。
いかがでしょうか。
それでは、ここまでの記事の内容をまとめます。
まとめ
ここまでを読んで鍼治療を受けてみたいという方は、当院にお任せください。
札幌・小樽・江別にある当鍼灸院では、在宅診療も行っております。
詳しくは下記よりお問い合わせください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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