【手軽に始められる円皮鍼とは?】
〜様々なツボを自分で押すことが可能!~

【手軽に始められる円皮鍼とは?】
〜様々なツボを自分で押すことが可能!~

2024年10月17日(木) 更新
目次

1.はじめに

みなさん、こんにちは。
今日はちょっと聞き慣れない「円皮鍼えんぴしんというものにスポットを当ててみたいと思います。
貼る針の一種なんですが、知っていましたか?

2.円皮鍼とは?

先ほども触れましたが、円皮鍼とは

貼る針の一種で1.5cm程度のテープの真ん中に短い鍼が付き、ツボを刺激するモノ

のことを言います。
皮内鍼ひないしんばりとも呼ばれています。

3.特徴は?

・痛みが少なく、目立ちにくい

・貼ったままにできるので治療効果を持続できる

・弱い刺激だが、持続的にハリの効果が得られる

・かたい筋肉を徐々にゆるめたり、疲労の防止に役立つ

・貼りっぱなしで普段通り生活もできることから、
 スポーツ選手もよく活用している

などが挙げられます。

4.どんな効果があるの?

皮膚の直ぐ下には自由神経終末じゆうしんけいしゅうまつという痛みを感知する受容器 (レセプター)があり、そこで痛みをキャッチします。
そのため、その自由神経終末に円皮鍼による鍼刺激で直接的に働きかけたり、血行促進を図る事で痛みの緩和・除去ができるのです。
例えば血行が乏しい筋肉には乳酸等の老廃物や痛みを感じさせる発痛物質が溜まる事で肩こり等が生じるのですが、そこで使用するなど、あまり難しく考えなくても気軽に使用できるのがメリットです。

5.使い方は?

①まずは貼りたい場所(患部)をアルコール消毒

エタノール等をコットンやティッシュに付け患部を拭きます。

②円皮鍼を容器から取り出す

白い紙テープの部分を持ち剥がします。
ピンセットを使うと便利です。

③片面のシールを剥がして刺したい場所にフワッと置く

この時点で、まだ針は刺さっていないです。

④しっかり垂直に鍼が刺さるよう真下に刺します

⑤そこからもう片面のシールを剥がして抑えます

※貼り終えた後、チクチクしたり違和感がなければしっかり貼れています。 ※針が皮膚に対して垂直に刺さっていない場合はチクチクした感(衣類の繊維が毛に引っかかってチクチクする感覚に近い)になりますので、その場合は鍼が斜め方向や水平に曲がってしまっている事が予想されるため、剥がしてください。
※円皮鍼は非常に細く小さいため失敗してしまった際は、もったいないですが、元に戻すことは出来ないため廃棄しましょう。

6.注意事項

①円皮鍼は貼ってからどれくらいで外すのがいいの?

円皮鍼は通常の鍼治療とは違い、一定期間であれば刺したままの状態でツボや筋肉を刺激し続けられる事が最大のメリットです。
どのくらいの期間貼り続けてよいのかといえば、約1週間をめどに、剝がすまたは貼り換えるのが良いでしょう。
あるいはベタベタしてきたなどの衛生面的な問題が発生した場合も外すタイミングといえます。

②円皮鍼をしたままお風呂に入っても良いの?

先ほど説明した通り、一定期間貼れるものですので、そのままお風呂に入っても問題はないです。
ただ身体を洗う際は円皮鍼の貼ってある部分を強く擦ると外れやすくなるため、こすり洗いは避けましょう。
入浴後のタオルで身体を拭く際も、ゴシゴシと擦るのではなくタオルで押さえる様に水分を拭きとって頂ければ取れにくくなります。

③円皮鍼がシールから剥がれて体内に入る事はないの?

ほぼその様なことはなく、安心してお使いいただけると思いますが、どうしても心配であれば外す時に一つ一つ鍼がシールに付いているか確認して頂くと安心すると思います。

7.鍼灸と円皮鍼の違いとは?

鍼灸院で受ける通常の鍼治療と円皮鍼はどちらが効果が高いかといえば、
ずばり!答えるとやはり鍼灸院で受ける鍼治療の方が高いと考えられます。 通常の鍼治療は通院中の治療時のみ鍼を刺し、その場で抜くため長時間の刺激は与えられませんが、痛みの状態に応じて深さの調節や刺激の強弱等を調整できる点においても優位ではないでしょうか?
鍼治療は血流の流れを改善したり、脳の働きを高め免疫力の効果が期待できます。 また灸の効果としては自律神経の正常化や、抗アレルギー作用、血液循環の改善によってむくみ等が解消されるといった点が挙げられます。

8.おすすめのツボは?

首や肩の場合は風池(ふうち)、天柱(てんちゅう)、肩井(けんせい)、肩中兪(けんちゅうゆ)、天宗(てんそう)などが、肩こりや眼精疲労によく効きます。

またお腹周りでは天枢(てんすう)、中脘(ちゅうかん)が胃の働きを助けるほか、関元(かんげん)は婦人科疾患にお勧めのツボです。
腰回りでは全身の不調に良いとされる万能なツボである腎愈 (じんゆ)、お通じによく効く大腸愈 (だいちょうゆ)、腰の痛みには志室 (ししつ)を。
足では、血海(けっかい)、陽陵泉(ようりょうせん)、委中(いちゅう)などが、足の痛みやむくみなどによく効きます。
手軽にできる円皮鍼を始めてみてはどうでしょうか?

9.まとめ・あとがき

いかがでしょうか。

それでは、ここまでをまとめます。

まとめ

ここまでを読んで鍼治療を受けてみたいという方は、当院にお任せください。

札幌・小樽・江別にある当鍼灸院では、在宅診療も行っております。

詳しくは下記よりお問い合わせください。

それでは、読んでいただき、ありがとうございました。

お問い合わせ

この記事をシェア

人気記事ランキング
About Me

弊社では、長きにわたり高齢者ケア専門の部署を設け高齢者に特化した治療活動をしてきました。

高齢者のお身体は一般成人の思った以上にデリケートで体調を崩しやすいです。

そのため症状改善の施術は一般成人の方とは異なり、高齢者向けの専門技術が必要だと考えています。
高齢化社会により、訪問鍼灸マッサージの利用は当たり前の時代になってきました。

深刻ではないものの改善できたら非常に助かる症状の方が利用されていることが大半です。

痛みやしびれのない生活を一緒に作っていきましょう。