【早めの鍼灸治療で早期完治!】
〜肋間神経痛と帯状疱疹の治療〜
みなさんこんにちは。
今回は、肋間神経痛について解説します。
この記事を読むと肋間神経痛でお悩みの方はもちろん、肋間神経痛について詳しく知りたい方や鍼灸について興味をお持ちの方は、有益な情報を得られるかと思います。
それでは早速、肋間神経痛とはどういった症状なのかについて解説します。
肋間神経痛とは、肋骨の間にある肋間神経が何らかの影響を受けたことによって、肋骨近辺に現れる痛みのことです。
具体的な痛みの例としては、肋骨に沿って電気がビリっと走るような急な痛みや、ジクジク・ズキズキとした持続的な痛みに襲われます。
そもそも肋骨とは、背骨から内臓のまわりを取り囲む上半身の骨のことです。
肋骨の間にある肋間神経が影響を受けることで、主に背中・脇腹・みぞおち・おへそなどに痛みを伴います。
また、まれに足の付け根に痛みが生じる場合もあります。
さらに、咳・くしゃみ・深呼吸・体をひねる動作で痛みが増す場合があります。
肋間神経痛は、先述した痛みの他にも皮膚の感覚異常が起こる場合があります。
具体的には、皮膚が急にチクチクしたりしびれることがあります。
背中や脇腹に圧迫感を感じる場合もあります。
人によっては、圧迫感による息苦しさを感じる場合もあります。
肋間神経痛によって、全身の倦怠感やだるさを感じる場合もあります。
肋間神経痛によって自律神経が乱れたため、肉体面だけでなく精神面にも悪影響が出ている症例といえます。
肋間神経痛の原因はさまざまですが、以下に原因を数例示します。
帯状疱疹とは、ビリビリとした痛みと赤い斑点ができることが特徴的なウイルスの一種です。
日本の成人の約90%以上が、帯状疱疹の原因となるウイルスを体内に持っています。
加齢・疲労・ストレスなどで体の免疫機能が下がったときに、体内にあるウイルスが活性化し帯状疱疹を引き起こすことがあります。
50代から帯状疱疹を発症する割合が高くなり、2017年に発表された論文によれば、80歳までに約3人に1人の日本人が発症します。
この帯状疱疹を引き起こすウイルスが体内に侵入し、胸部から肋骨近辺にたどり着くことで肋間神経痛を引き起こすのです。
筋肉の過負荷、いわゆる筋肉の使いすぎによっても肋間神経痛が生じます。
たとえば咳をしすぎてしまったり重すぎる荷物を持つことによって、筋肉が過度に緊張し肋骨に負荷がかかりすぎてしまい、結果として肋間神経痛を引き起こすという仕組みです。
薬物療法は、肋間神経痛の症状が出た場合に非常に多く用いられる治療法です。
具体的に投与される薬物の例として、痛み止めがあげられます。
痛み止めは、主に外傷からくる肋間神経痛への治療法として用いられます。
外傷が完治するまで、飲み薬として痛み止めを服用します。
こうすることで、肋間神経痛の痛みを和らげることができます。
ちなみに痛み止めのほかにも、漢方薬や抗うつ剤を服用することもあります。
こちらの記事ですでに述べたように、理学療法とは一般的なリハビリテーションのことを指します。
具体的な理学療法の例としては患部へのマッサージや、電磁波を使って体外から患部を加熱する温熱療法が用いられます。
また、ご自身で行う患部へのストレッチも効果的です。
肋間神経に直接注射を施すことで、痛みを和らげる治療です。
ただし、ブロック注射の効果が肋間神経痛に対してどれくらい続くかは、個人差があります。
数時間しか効果が持続しない方もいらっしゃいますが、数ケ月間持続できる方もいます。
このため、ブロック注射は人によって合うか合わないかがかなりはっきりとした治療法といえます。
肋間神経痛を予防するためには、第一にその原因となる帯状疱疹の症状が出ることを防ぐことが賢明といえます。
帯状疱疹は、加齢などに伴う免疫力の低下によって起こります。
免疫力の低下を防ぐためには、規則的な生活や十分な睡眠・栄養豊富な食事が必要です。
また、50歳以上の方には帯状疱疹ワクチン接種という制度があります。
主に加齢によって生じやすくなる帯状疱疹を、ワクチンによって防ぐ仕組みです。
なお札幌市をはじめ、江別市や小樽市は首都圏などとは異なり、帯状疱疹ワクチン費用を公費負担していません。
このため、自費でのワクチン接種となる点はご注意ください。
肋間神経痛は、体がゆがんでいると起こりやすいのが特徴です。
特に姿勢のお悩みは、肋間神経痛のかかりやすさに直結します。
猫背など、姿勢矯正についての記事はこちらをご覧ください。
日頃から正しい姿勢を保つことで、肋間神経痛にかかりにくくなります。
肋間神経痛に対しては、鍼灸が非常に良い効果をもたらします。
具体的には肋間神経痛の原因となる帯状疱疹に対して、1984年の田辺・柴両博士による臨床研究により、以下のような結果が得られています。
鍼治療をした結果8割以上帯状疱疹の痛みが引いた人は、帯状疱疹の発症から受診までの期間が2ヶ月以内であればなんと69%にのぼっています。
そのほか半分以上痛みが引いた人は15%、2割以上引いた人も同じく15%にのぼっており、痛みが引いたことを感じなかった方はいらっしゃらないというものです。
なお、帯状疱疹の発症から受診までの期間が1年以上2年以内と長くなってしまうと、8割以上痛みが引いた人はおらず、半分以上引いた人・2割以上引いた人・痛みが引いたことを感じなかった人はそれぞれ33%ずつという研究結果も出ています。
この臨床研究から、帯状疱疹が出たらできるだけ早く鍼治療を施すことが早期治癒につながるという結果が得られます。
帯状疱疹の痛みは長引くことも多く、長期間において患者を苦しめます。
ですが、早期の鍼灸治療を施すことで大きな効果が期待できるため、帯状疱疹になったらお早めに鍼治療を受けることをおすすめします。
いかがでしょうか。
それでは、ここまでをまとめます。
まとめ
ここまでを読んで鍼治療を受けてみたいという方は、当院にお任せください。
札幌・小樽・江別にある当鍼灸院では、在宅診療も行っております。
詳しくは下記よりお問い合わせください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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