【ひとりひとりに合った最適な施術を！】
〜遺伝性ジストニアは鍼灸で対処できる？〜
【ひとりひとりに合った最適な施術を！】
〜遺伝性ジストニアは鍼灸で対処できる？〜
1 まえがき
みなさん、こんにちは。
今日は「遺伝性ジストニア」とはどんな病気なのか？
またこの病気に鍼灸がどんな役割を持つのか？
そんなお話をしたいと思います。
2 遺伝性ジストニアとは？
「ジストニア」とは自分の意思によらない、制御できない運動(不随意運動)の一つで、比較的長い筋肉の収縮により生じます。
ジストニアは身体の様々な部位にみられ、頻度の高いものとして斜頸（患部側とは反対側に顔を向け、首が傾く形）や顔面痙攣、書痙（字を書こうとする時、または字を書いている途中に、前腕の緊張が強くなり、手が震え、前腕の痛みが発生し、字を書くことが困難になる）などがあります。
そのほか、足のジストニアでは歩行障害や転倒の原因となり、体幹のジストニアではねじれ（捻転ジストニア）により日常生活が妨げられます。
ジストニアがみられる疾患は非常に多く、様々な疾患に伴ったジストニア（たとえば脳性麻痺、脳血管障害など）と、遺伝性ジストニアという遺伝子変異を原因とするジストニアが生じる病気があります。
遺伝性ジストニアは国の難病に指定されています。
遺伝性ジストニアのほとんどは小児期から青年期に症状が現れます。
ジストニアが主症状の場合や、他の不随意運動を伴うこともあり、病気によっては精神発達遅滞を伴うこともあります。
非常にわかりにくい病態であるため、専門医の診断が必要な病気になっています。
3.遺伝性ジストニアの原因は？
遺伝性ジストニアの原因遺伝子はそれぞれの病気によって異なっており、その原因遺伝子のそれぞれが異なった機能を持っていると考えられています。
現時点では病気の原因の遺伝子は決まっていても、どうして遺伝性ジストニアが生じるのか、病気の遺伝子を持っていても病気にならないことがあるのかはまだよくわかっていません。
この病気は原則として遺伝します。
しかし、遺伝子を持っていても病気にならないことがあり、また、同じ家系内で病気になっていても、見かけが異なったり、ごく軽症のため、気づかなかったりすることもあります。
いまだにわからない点が多く、研究によりさらに色々なことが解ってくることが期待されています。
また患者さんは全国で500人程度と推定されていて、いわゆる生活習慣病（食事や運動、たばこなど予防することができるもの）とはまったく違うものです。
4 どのような症状が起きますか？
ジストニアの基本はややゆっくりとした筋肉の収縮が見られ、手足や体幹に生じる場合はねじれの要素を伴うことが多くみられます。
身体の左右非対称で現れることが多く、震えや筋肉のピクツキを指すミオクローヌスなどを伴うことが多々あります。
一部の遺伝性ジストニアでは運動や緊張などにより、発作性ジストニア(動作や驚きにより突然生じる、手足の片側もしくは両側の意図しない動き)が生じることがあります。
5 日常生活で必要な注意点は？
発作性ジストニアでは運動、緊張などに注意する必要があり、一部の遺伝性ジストニアでは食事療法が必要になる場合があります。
また、特に注意なく日常生活を送ることが可能な場合と、例えば補助器具を必要とするなどの何らかの注意が必要な場合があるため、医師に相談することが大事です。
6 遺伝性ジストニアと鍼灸とは？
長時間続く(慢性持続性の)不随意な首の筋肉の収縮(けいれん)、または定期的で一定の時間を置いて起こったりやんだりする首の筋肉の収縮を特徴とし、首が不自然な方向に曲がってしまう斜頸や眼瞼けいれんなどがあります。
職業性ジストニアと呼ばれるものは、例えば、ゴルファーは手と手首の筋肉に不随意の収縮（イップス）が起こることによって、コントロールが失われスイングがほぼ不可能になったりします。
またピアニストやバイオリニストなどは指、手、または腕にけいれんが起こり、演奏ができなくなることがあります。
管楽器を演奏する音楽家では、口にけいれんが起こることがあります。
そのような場合には鍼治療やツボ押しなどを主とする鍼灸での治療が、非常に効果的です。
7 鍼灸では何が出来るの？
ひとりひとりの症状にあった様々な鍼灸の方法で、脳神経のバランスが正常に働くようにし、硬くなった首や身体の緊張を緩和させ、症状を軽減させることを目的として施術を行います。
例えば首が傾く場合には鍼治療によって少しずつ傾きを治すことや、ストレスからくる自律神経の乱れを整えることが出来ます。
乱れを整えることによって、身体がポカポカと温かくなり、自然と体調がよくなってきます。
また運動療法によって身体の不調を改善することで、家に引きこもりがちにならないようにストレス発散も兼ねて外出したり、心身ともに健康を保つことができます。
「鍼灸を通して痛みやしびれのない生活を一緒に作っていきましょう」
8 まとめ
いかがだったでしょうか？
それではここまでの内容をまとめます。
まとめ
- 遺伝性ジストニアとは遺伝子変異を原因とするジストニア(意思によらない自分では制御できない運動が生じる病気)のことで国の難病に指定されている。
- 血液不足から起運動や緊張などにより、発作性ジストニア(動作や驚きにより突然生じる、手足の片側もしくは両側の意図しない動き)が生じることがある。
- 特に注意なく日常生活を送ることが可能な場合と、何らかの注意が必要な場合があるため、医師に相談することが大事である。
- 鍼灸はひとりひとりの症状にあった様々な方法で、脳神経のバランスが正常に働くようにし、硬くなった首や身体の緊張を緩和させ、症状を軽減させることができる。
このように鍼灸は非常に効果があることがおわかりいただけたと思います。
ここまで読んでみて鍼灸に興味を持たれた方は、ぜひ一度当院にお任せください。
札幌・小樽・江別にある当鍼灸院では、在宅診療も行っております。
詳しくは下記をご覧ください。
それでは、ご覧いただき、ありがとうございました。
お問い合わせ
この記事をシェア
