【鍼灸でやんわり和らぐ筋硬直!】
〜非ジストロフィー性ミオトニー症候群〜
みなさん、こんにちは。
今日は難病指定されている「非ジストロフィー性ミオトニー症候群」とはどんな病気なのか?
また鍼灸はどのように関わってくるのかのお話をしたいと思います。
私達が自分の身体を動かそうとする時、その意思は電気信号として、脳から脊髄、末梢神経、筋肉(骨格筋)へと伝わって、自分の思い通りの動きを実現します。
この際、筋肉は、力を入れた時には素早く収縮し、力を抜いた時には素早く弛緩する必要があります。
しかし、筋肉に存在する「あるタンパク質」の障害により、力を抜こうとしても筋肉が弛緩しにくい(収縮したままになってしまう)という症状が起きることが知られています。
この症状のことを専門用語で「ミオトニー(筋強直)」と呼び、これは、実感として「筋肉がこわばる」と感じる方が多いです。
「ミオトニー」を持つ患者さんの中には、筋肉が痩せていく病気の方と、筋肉の量はほとんど正常か逆に隆々と発達する病気の方と、大きく分けて二種類あります。
前者は、筋ジストロフィーのひとつである「筋強直性 ジストロフィー」と呼ばれる病気です。
一方、「ミオトニー」をもち、筋肉の量がほとんど正常または発達してしまう病気を「非ジストロフィー性ミオトニー症候群」と呼んでいます。
確認されている数はまだまだ少なく、正確な数はわかっていません。
特に軽症な方の場合には、「少し筋肉のこわばりは感じることはあるがこんなものだろう」と、病気だと思われずに過ごしている方が多くいることが予想され、実際の数は、もっと多い可能性があります。
欧米では、10万人に1人以下という報告があり、また今現在、特定の生活習慣や住んでいる地域などによる傾向はあまりないと言われています。
一般には、「筋肉のこわばり」が一番多く、具体的には、
・強く握った手が広げられない
・まぶたが開けにくい
・歩き出しがスムーズに出来ない
などの症状があります。
また、その症状の出やすい「条件」や「状況」に特徴があります。
例えば、
・寒い時
・カリウムを多く含むもの(果物など)をたくさん食べた
・運動を始めようとした時
・繰り返して何度も目をつむったり開いたりする
・手を握ったり開いたりする
時に症状が出やすいと言われています。
人によっては、このこわばりが大変痛いものである場合もあり、「酷い筋肉痛」や「筋肉のつった感じ」を訴える方もいます。
あるいは人によって、「運動をしていないのに筋肉が発達してたくましい体格」になることや、「一時的に力が入りにくい(麻痺している)」といった症状が出る場合もあります。
「筋肉のこわばり」は個人差も大きく、特に幼少期や学童期の場合、自分では症状を的確に訴えられずに、「何となく運動が苦手」、「冬になると体が痛くて体育の授業が嫌い」などと感じている場合もあります。
その為、周囲に誤解されたり、いじめやからかいの対象になることが多く見受けられるため、きちんと診断を受け、日常生活上の対応を行うことは重要であると考えられます。
残念ながら、根治的療法は現在のところなく、生涯を通して、ある程度「症状とうまくつきあっていく」ことが必要な病気です。
「痛み」に関しては保険適用外ですが、ある一定の成果が出る薬はあるとは言え、それでも完全に「筋肉のこわばり」を無くすことは難しいとされています。
鍼治療は心や身体の不調に非常に効果的に作用します。
様々なツボを押すことによって自律神経の中心でもある内臓や脳に刺激を与え、自律神経の乱れを良くする事が出来ます。
また、凝り固まった筋肉をもみほぐすことによって血流をよくし、身体をリラックスした状態に持っていくことが可能です。
そもそも「非ジストロフィー性」という名前は、「筋肉自体が痩せることはない」、という点で、ミオトニー症状を合併する「筋強直性ジストロフィー」と区別して付けられた名前ですが、実際には、長い経過の中で「筋肉の痩せ」が見られる患者さんもいると知られています。
特に高齢になると「力が弱る」「こわばりが強かった部分の関節がかたくなってしまう(関節拘縮)」など、生活面で支障がでてくることが知られています。
当鍼灸院では、長きに渡り高齢者ケア専門の部署を設け、高齢者に特化した治療活動をしてきました。
高齢者の身体は一般成人の思った以上にデリケートで体調を崩しやすいため、症状改善の施術は一般成人の方とは異なり、高齢者向けの専門技術が必要だと考えております。
高齢化社会の昨今、訪問での鍼灸マッサージの利用は当たり前の時代になってきました。
札幌・小樽・江別にある当鍼灸院では訪問、つまり家にいながら(在宅で)、鍼灸マッサージを行う事が出来ます。
いかがでしょうか?
ここで、今まで出てきたことをまとめます。
まとめ
ここまで読んでみて鍼灸に少しでも触れてみたくなった方はぜひ一度、下記よりお問い合わせください。
私達の力が少しでもお役に立てればと考えております。
それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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