【SSPEは鍼灸でスッキリ!】
〜亜急性硬化症全脳炎の諸症状を鍼灸で改善〜
みなさん、こんにちは。
今日はあまり耳なじみのない「亜急性硬化性全脳炎(SSPE)」とは何か?
鍼灸では、どのような事が出来るのか?
ということのお話をしたいと思います。
亜急性硬化性全脳炎とは英語では「Subacute Sclerosing Panencephalitis」と言われ、その頭文字をとってSSPEとも呼ばれています。
麻疹ウイルスにより、ゆっくりと進行する脳の炎症 (脳炎)のことです。
麻疹に感染してから、数年の 潜伏期間(5〜10年)の後に発病するという特徴があります。
発病後は数月から数年の経過(亜急性)で神経症状が進行します。
治療法は確立されておらず、現在でも予後が悪い病気です。
このように潜伏期間が数年と著しく長く、ゆっくりと進行するウイルス感染を「遅発性ウイルス感染」と呼んでいます。
SSPEはその代表的な病気のひとつです。
麻疹ウイルスによる脳内での持続感染が原因です。
このウイルスは脳内で潜伏している間に変化し、普通の麻疹ウイルスとはやや異なった性質をもつようになり、SSPEウイルスと呼ばれるようになります。
普通のウイルス感染と異なり、長い潜伏期間の後に発症しますが、なぜ、このように長い潜伏期間の後に発病するのかということについてはまだ充分にわかっていないとされています。
1歳未満に麻疹に罹患した場合や免疫機能が低下している状態(例えばステロイドホルモン、免疫抑制剤、抗がん剤などを長期に使用しているような状態)で麻疹に罹患した場合の発症が多く見られています。
男女比は×1.6:1くらいでやや男児に多くみられ、好発年齢(疾患にかかりやすい、あるいはおこしやすい年齢層のこと)は学童期が多く、全体の約80%を占めていると言われています。
またこの病気は遺伝性もなく、人に感染することもありません。
学業成績低下や記憶力低下、いつもと違った行動、感情が不安定になるほか、身体がビクッとなる発作や歩行障害、急に字が下手になったりする等が多いです。
また、症状が進むと、歩くことや食事をすることが難しくなり、体温の上昇や唾液の異常や発汗の異常などの症状も現れます。
最終的には、意識がなくなり全身の筋肉の緊張が強くなり、自分の意識で手足を動かすことも出来なくなってしまうのです。
残念ながら根本的な治療法はまだないと言われているのが一般的です。
ただ、現在いくつかの治療法が保険診療で承認されています。
免疫機能を調整する薬剤であるイノシンプラノベクス(イノシプレックス)を口から服用し、ウイルスの増殖を抑制する薬剤(抗ウイルス薬)であるインターフェロンを脳内(髄腔内あるいは脳室内)へ投与する併用療法が、もっとも用いられている治療法です。
最近では、研究的治療法として、リバビリンという抗ウイルス薬の脳室内投与が試みられています。
先ほどあげた併用療法や抗ウイルス薬の脳室内投与は医学的方法です。
鍼灸の点から見ると、歩行障害や食事がうまく取れないなどが出て来た場合に、身体の不調を和らげる効果があります。
また単にツボ押しやコリをほぐすだけではなく、感情が不安定になったりした場合に心のケアにもなりうるもの、それが鍼灸ではないでしょうか?
鍼灸の対処方法として
①ツボ押しによる対処
②こり固まった筋肉をほぐす
このふたつを基本に行うため、鍼灸はデメリットがほとんどないと言われています。
まずは①鍼治療でツボを押します。このツボの中には、内臓や脳につながるものが多く、これらはいわゆる自律神経の中枢ともいえる部分です。
そこを刺激することによって適度な刺激が全身に伝わり、自律神経の再安定につながるのです。
また②こり固まった筋肉をほぐすことで、血行改善や首、肩などのこりが和らぎ、質の良い血液が流れることで血管が拡張し、身体がポカポカするような感触を受けます。
もちろん鍼灸のほかにも、心や身体の不調にはヨガやストレッチなどの運動・マッサージなどが効果的です。
創業43年の当鍼灸院では一般成人の方へのアプローチとは異なり、高齢者向けの専門技術が必要だと考えています。
なぜなら高齢化社会により、訪問鍼灸マッサージの利用は当たり前の時代になってきたからです。
「痛みやしびれのない生活を一緒に作っていきましょう」
いかがだったでしょうか?
それではここまでの内容をまとめます。
まとめ
ここまでを読んで鍼治療を受けてみたいという方は、当院にお任せください。
また札幌・小樽・江別にある当鍼灸院では、在宅診療も行っております。
詳しくは下記よりお問い合わせください。
それでは読んでいただき、ありがとうございました。
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