【お通じの悩みに効くツボ6選】
〜ツボを刺激する上での注意点もご紹介〜

【お通じの悩みに効くツボ6選】
〜ツボを刺激する上での注意点もご紹介〜

2024年11月21日(木) 更新
目次

みなさんこんにちは。

今回の記事では、お腹の不調と鍼治療についてまとめました。

この記事を読むと、お通じの悩みをお持ちの方は有益な情報を得られると思います。

まずは下痢と鍼治療について、解説してまいります。

1.下痢の症状と鍼治療

① 下痢の種類と原因

下痢とは、便の中の水分が過剰になった状態です。
一般的に、排便の回数が1日3回以上と増加します。
下痢が続くと脱水や栄養障害が起きたり、肛門の周りに痛みや炎症が起きたりして、心身ともに負担がかかります。
命に関わる状態になる場合もあるため、速やかに対処することが大切です。

下痢の種類は、大きく分けて4つ考えられます。

A 分泌性下痢

分泌性下痢ぶんぴつせいげりとは、主に食物の細菌によって毒素が体内に入ったことが原因で起こります。

体内に毒素が入った原因は、食中毒や食物アレルギー、お薬の副作用によるものです。

この下痢症状が続く場合、できるだけ早く医療機関へ受診してください。

B 惨出性下痢

滲出性下痢さんしゅつせいげりは、腸内で炎症が起こり、炎症部分から血液がにじみ出ることで発生する下痢です。

滲出性下痢が起こっている場合、血便が出ている可能性が高いです。

滲出性下痢の場合、クローン病や潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえんなどが疑われます。

このような下痢の症状が出た場合も、速やかに医療機関へ受診してください。

C 浸透圧性下痢

浸透圧性下痢しんとうあつせいげりは、豆類・ニンジン・ナス・人工甘味料・牛乳・脂質などの過剰摂取により、腸が必要以上に動くことによって発生する下痢です。

上記のような食べ物は腸にある消化管(腸管といいます)で吸収しづらいため、水分の分泌が行われにくくなり浸透圧性下痢が起こります。

D 運動亢進性下痢

運動亢進性下痢うんどうこうしんせいげりは、Cのような食物を過剰摂取していないのに発生する下痢です。

この下痢の原因は、ストレス・暴飲暴食・寒さ・過度な飲酒・不規則な生活などです。

以上のAからDの下痢症状のうち、C・Dに関しては鍼治療によって改善することができます。

②下痢に対して効果的なツボ

①でご紹介した下痢に効くツボをいくつかご紹介します。

まずは、あごのほほ側にある、歯をかむときに筋肉が盛り上がる箇所です。

このツボを頬車きょうしゃといいます。

頬車を適度に刺激すると、胃の運動量を整えることができます。

頬車への刺激は、3〜5回が目安です。
刺激が強すぎると胃が活発になりすぎ、逆効果になる可能性があります。
ツボ押しの強さにはご注意いただければと思います。

次にひざ下の内側にある、骨が大きく曲がって細くなった箇所です。

このツボを陰陵泉いんりょうせんといいます。

陰陵泉は、体内の水分をチェックするときに使われます。

陰陵泉を押して痛みを感じるようであれば、体内に余計な水分がたまっています。

陰陵泉を刺激することで、胃腸の動きを抑制することができます。

最後にすねの筋肉の上、ひざ皿の下と足首の間の中間よりやや上にある上巨虚じょうこきょというツボです。

上巨虚は特に、ストレスによる下痢に非常に効果的です。

血行促進に加え、老廃物の排出を促すため、新陳代謝を整えることができます。

2.便秘の症状と鍼治療

① 便秘の種類と原因

3日以上なかったり、便が硬くて量が少なく残便感があったりする状態を便秘と呼びます。
女性に多く、排便が困難になるほか、腹痛、腹部膨満感、食欲不振などの症状もあらわれます。肌荒れや肩こりなど、全身に影響が出ることもあります。

便秘の種類も、大きく分けて4つあります。

A 器質性便秘

器質性便秘きしつせいべんぴは、大腸がんや胃がんなど、何らかの病気によって生じる便秘です。 血便や激しい頭痛、嘔吐などがあれば器質性便秘や病気による便秘が疑われます。 速やかに医療機関を受診してください。 大阪公立大学 大学院 医学研究科消火器内科学 医学部付属病院 消化器内科・内視鏡センターというところには便秘に特化した「便秘外来」があり、例えば大腸内視鏡検査、注腸X線検査などの検査方法を用いて、原因となる病態・疾患を診断してもらえます。

便秘と言っても原因は様々なため、恥ずかしがることはありません。

B けいれん性便秘

副交感神経(詳細はこちらの記事をご覧ください)が過度に興奮することで起こる便秘です。

食後に腹痛、残便感などが繰り返し起こり、便秘と下痢を交互に繰り返すことも多くみられます。

主に精神的ストレスや、過度の環境変化などが原因です。

C 直腸性便秘

お通じが直腸に達しても外へ出したいという気持ちが起こらず、うまくお通じが出せなくなってしまっているために起こる便秘です。
高齢や寝たきりの方に多く、お手洗いに行く恥ずかしさから起こる可能性もあります。

D 弛緩性便秘

弛緩性便秘しかんせいべんぴは、大腸内にお通じが長くとどまり、水分を過剰に含んでしまっているために起こる便秘です。
ここまで紹介した中で最も起こる確率が高い便秘です。
この便秘になると、食欲の低下や肩こり、イライラや肌荒れが起きやすくなります。
原因としては、無理なダイエットや食物繊維・運動・水分の不足があげられます。

以上のAからDの便秘症状のうち、Aの器質性便秘を除く便秘には、鍼灸が非常に効果的です。

また最近では大阪公立大学 大学院 医学研究科消火器内科学 医学部付属病院 消化器内科・内視鏡センターというところには便秘に特化した「便秘外来」があり、例えば大腸内視鏡検査、注腸X線検査などの検査方法を用いて、原因となる病態・疾患をを診断してもらえます。

便秘と言っても原因は様々なため、恥ずかしがることはありません。
一度診察を受けてみるのもおすすめです。

② 便秘に対して効果的なツボ

ここからは、便秘に効くツボをいくつかご紹介します。

まずは、天枢てんすうというおへその両外側にあるツボです。

消化不良を促してくれるため、天枢を押すと胃腸の働きが活発になります。

次に、おへそから指3本分ほど下、さらにそこから左右に指3本ほど外にある大巨だいこというツボが便秘に有効です。

大巨を刺激するとお通じが出ないことで生じる下腹部のハリ、生理痛の痛みも和らぎます。

最後に、大腸兪だいちょうゆという腰の後部にあるツボをご紹介します。

大腸兪という名前からもわかるように、大腸にかかわるツボです。

ここを刺激することで、お通じが出やすくなります。

3.ツボ押しの注意点

ここまでいくつかのツボをご紹介しました。
もちろんツボを自力で押すことで下痢や便秘が解消することもあります。
しかしツボを強く押しすぎてしまうと交感神経が優位になりすぎてしまい、自律神経がかえって乱れてしまう可能性もあります。
こうなってしまうと、下痢や便秘が更にひどくなる可能性も否定できません。
また、ツボを押す場所が間違っていると、効果はあまり期待できないでしょう。
さらに、たとえ自力でツボを押したことで症状が和らいだとしても、その効果は一時的なものであることには留意してください。

安全にかつツボ押しの効果を持続的に得るためには、鍼灸師による数回の鍼治療が必要です。

4 まとめ・あとがき

いかがでしょうか。

それでは、ここまでの記事の内容をまとめます。

まとめ

ここまでを読んで、鍼治療を受けてみたいという方は、当院にお任せください。

「最近お通じが出ていない
「お通じの出る回数が多すぎて困っている

以上のような症状をお持ちの方は、鍼治療によってお通じの悩みを解決することができます。

また、札幌・小樽・江別にある当鍼灸院では在宅診療も行っております。

詳しくは下記よりお問い合わせください。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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About Me

弊社では、長きにわたり高齢者ケア専門の部署を設け高齢者に特化した治療活動をしてきました。

高齢者のお身体は一般成人の思った以上にデリケートで体調を崩しやすいです。

そのため症状改善の施術は一般成人の方とは異なり、高齢者向けの専門技術が必要だと考えています。
高齢化社会により、訪問鍼灸マッサージの利用は当たり前の時代になってきました。

深刻ではないものの改善できたら非常に助かる症状の方が利用されていることが大半です。

痛みやしびれのない生活を一緒に作っていきましょう。