【脊柱管狭窄症にはまず鍼灸!】
〜症状の原因と鍼灸の効果を詳しく解説!〜
みなさんこんにちは。
今回の記事では、脊柱管狭窄症と鍼灸の関係についてご紹介します。
この記事を読むと、特に以下の内容が理解できるかと思います。
・脊柱管狭窄症とは
・脊柱管狭窄症になったときの対処法と注意点
・脊柱管狭窄症と鍼治療
それではまず、脊柱管狭窄症とはどういった病気かについて解説します。
1.脊柱管狭窄症とは
①脊柱管狭窄症の症状例
突然ですが、以下のような体験をしたことはありますでしょうか?
・長い間立っていると、足や腰にしびれが出てくる
・歩くと足の痛みやしびれが強くなり、休んだりかがむと少し楽になる
・横になっても、足や腰のしびれが治まらない
以上の体験をしたことがある方は、脊柱管狭窄症の疑いがあります。
脊柱管狭窄症を放置すると長時間・長距離の歩行が難しくなります。
さらに悪化すると歩行できなくなり、手術を要すこともあります。
②脊柱管狭窄症はなぜ起こるか
脊髄と脊髄から出る神経は、腰椎という管を通っています。
腰椎の前方は椎間板、後方は黄色靭帯に囲まれています。
この腰管が椎間板側(前方)に飛び出してしまう病気を靭帯肥厚、黄色靭帯側(後側)に飛び出してしまう病気を椎間板ヘルニアといいます。
このどちらかの病気になるか、あるいはその症状が見られる前兆として、脊柱管狭窄症が起こります。
(図は関節が痛い.comより)
③脊柱管狭窄症の原因
40代から発症する場合もみられます。
ただ、脊柱管狭窄症を発症する大半の年齢層は60代以上です。
ある製薬会社の調査によると、脊柱管狭窄症の7割の患者さんが70代以上です。
若年期に重いものを持つような仕事をしていたり、背骨にかかわる手術をした経験があると発症のリスクがさらに上昇します。
その他の原因として、慢性的な運動不足があげられます。
また長時間イスに座っていると、腰の反りが強くなってしまうため脊柱管狭窄症になる可能性が高くなります。
日ごろから運動やストレッチをすることで、脊柱管狭窄症の発症確率を下げることができます。
2.治療と諸注意
①脊柱管狭窄症の対処法
先ほど述べたように、脊柱管狭窄症を発症すると動作や姿勢により強い痛みが生じます。
これを防ぐために、腰にサポーター・コルセットを着用します。
血行を改善するため、鎮痛剤や筋肉弛緩剤による薬物療法も行われることがあります。
また、症状が進行しないように運動療法を行う場合もあります。
実際に運動療法を取り入れている「北里大学北里研究所病院」では本格的なフィットネスジムも完備し、理学療法士・トレーナーの指導の下、運動療法を行うことができます。
興奮している神経にブロック注射を行うことで、炎症を収める効果が期待できます。
自分でできる治療法としては、体への負担を減らすため、前にかがんだり杖を使用するのが効果的です。
自転車に乗ったり適度な歩行をするのもよいでしょう。
②脊柱管狭窄症の注意点
脊柱管狭窄症になってしまったら、無理に背筋を伸ばしたり、姿勢を良くしようと伸びをすることはかえって症状を悪化させるおそれがあります。
特に体を後ろに反らすような運動は避けましょう。
脊柱管狭窄症は、他の病気と違い症状が完治することはありません。
症状を今以上に悪化させないようにしながら、症状とうまく付き合うのが大切です。
3.脊柱管狭窄症と鍼治療
脊柱管狭窄症に対しての鍼治療は非常に有効的です。
鍼治療によるツボへの刺激は血流を改善させ、症状を和らげるからです。
脊柱管狭窄症に対して、鍼治療では主に腰、そして症状が出ている足や腰などを刺激します。
鍼治療でこうした刺激を加えることは、脊柱管狭窄症による痛みを軽減することだけが目的ではありません。
治療後に歩行ができる距離を伸ばすことや階段の上り降り、ストレッチなど日常活動の動作を増やすことも、鍼治療で期待できる効果といえます。
4.まとめ・あとがき
いかがでしょうか。
それでは、ここまでの記事の内容をまとめます。
まとめ
- 長い間立っていると、足や腰にしびれが出てきたり、横になっても、足や腰のしびれが治まらない状態を脊柱管狭窄症と言います。
- 脊柱管狭窄症を発症する大半の年齢層は60代以上で、若年期に重いものを持つような仕事をしていたり、背骨にかかわる手術をした経験があると発症のリスクがさらに上昇します。
- 腰にサポーターやコルセット着用したりしっかりとした運動療法を行うことで症状を改善することが出来ます。
- 鍼治療では、主に腰や足を刺激し、血流を改善させ、症状を和らげることが可能です。
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それでは読んでいただき、ありがとうございました。
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