【脳梗塞には鍼治療が効く3つの理由】
〜どうして鍼は脳梗塞に効果的なのか?〜

【脳梗塞には鍼治療が効く3つの理由】
〜どうして鍼は脳梗塞に効果的なのか?〜

2024年11月21日(木) 更新
目次

みなさんこんにちは。

今回の記事では脳梗塞の後遺症と鍼治療についてまとめました。

特に脳梗塞の後遺症に苦しんでいる方にとって、この記事は必見です。

脳梗塞と鍼治療の関係性について深く知ることができるかと思います。

今回は下記の順番で解説を加えていきます。

・脳梗塞の身近さと後遺症が起こる確率

・脳梗塞の後遺症の種類について

・脳梗塞の後遺症が鍼治療で解決できる理由

1.脳梗塞の身近さと後遺症

脳梗塞の患者数は、2017年に行われた調査によると、日本で111万人と推計されています。

患者数は日本人口の約1%以上と、現代人にとって脳梗塞は切っても切り離せないほど身近な病気といえます。

また、脳梗塞は後遺症を引き起こす確率が非常に高い病気としても知られています。
当然ながら、脳梗塞になってしまった方が必ず後遺症を引き起こすとは限りません。
しかし、脳梗塞がなんらかの後遺症を引き起こすリスクは非常に高いです。
2009年に行われた医療機関の調査によると、一度、脳梗塞になりほぼ完治する方は20%しかいません。

73%の方は何らかの後遺症が残り、残り7%の方は命を落としてしまいます。

このように、ひとたび脳梗塞になってしまうと、ほぼ確実にその後遺症と向き合わなければならないという厳しい現実があります。

2.脳梗塞の後遺症の種類

では、脳梗塞の後遺症にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは脳梗塞の後遺症を、部位別に確認していきます。

① 前大脳動脈

前大脳動脈ぜんだいのうどうみゃくの後遺症は、意識があるのにぼーっとした状態や、下半身のまひが起きることがあります。

② 中大脳動脈

中大脳動脈ちゅうだいのうどうみゃくの後遺症は、言葉の理解・会話がうまくいかないこと(失語症)や顔面・上半身にまひが残ります。

③ 後大脳動脈

後大脳動脈こうだいのうどうみゃくの後遺症は、認知・記憶障害や盲目、失語症(文字が読めなくなること)が起きることがあります。

④ 椎骨動脈

椎骨動脈ついこつどうみゃくの後遺症は、体のふらつきや歩行困難、ろれつが回らなくなることや時折吐き気を催すことがあります。

このように、脳梗塞による後遺症は、脳梗塞が起きた部位によって異なります。

ただし、脳梗塞の後遺症が大きく異なっているとしても、先に述べたように後遺症はどれも重いものばかりです。

これらの重い後遺症を放置することはなかなかできないでしょうが、もし放置すれば再発時には重大な危険性を抱えることになります。

3.脳梗塞の後遺症を鍼治療で解決できる理由

脳梗塞発症後に後遺症を抱えたときは、ぜひ鍼治療をおすすめします。
鍼治療をおすすめする理由としては、大きく分けて3つがあげられます。

① 血行の促進

一般的に、鍼治療を体のある部位に施すと、その部位の筋肉はゆるみ、こりが刺激されます。
こうすることで血行が促進され、血流が良くなります。
血流が良くなることで、体の痛みや違和感・まひなどを和らげることができるのです。

② 痛みを正しく体へ伝える

痛みを感じ取って各部位に痛みを伝えるのは、実は脳の働きのひとつなのです。

脳は重要もしくは緊急度が強い痛みを優先的に体の各部位へ伝えます。
しかし、体が疲れていたりストレスを感じていると、脳にいろいろな問題が生じます。
具体的には、痛みではないものを痛みと感じ、誤って体の各部位へ伝えてしまいます。
言うまでもありませんが、脳梗塞は脳によって起こる病気です。
このように、体が疲れていたりストレスを感じていると、脳が体の各部位へ誤った情報を伝えてしまう可能性は極めて高く、体の各部位へ正しく痛みを伝えることができるようにすることも、鍼治療の役目です。

脳を鍼治療によって正常化させることは、脳梗塞の再発防止にも大きく関わります。

③ 薬物療法の副作用への対処

たとえば先ほどの認知障害や失語症への治療については、薬物による治療も可能です。
しかし、薬物治療で使われる薬の中には、極度な底冷えなどの副作用を引き起こすものも少なくありません。
これらの副作用も、鍼治療によって対処が可能です。

鍼治療には、体を温める効果があります。

先ほども述べたように、鍼治療を行うことで血行が良くなります。
血行が良くなることで体がポカポカと温まり、極度な底冷えも落ち着きます。

このように、薬物療法による治療の悪い部分も打ち消すことができるのも、鍼治療の魅力です。

また日本洋医学系物理療法学会誌によると、鍼灸は個々の症状に対する治療とQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上を目的とした共通治療に大別し、
特に鍼通電療法を基本に実施しているが、後遺症や合併症に対し、概ね期待すべき効果が得られていることが分かっています。

脳血管の神経支配は上頸神経節由来の交感神経や、翼口蓋神経節や内頸神経節、耳神経節由来の副交感神経に加え、感覚神経である三叉神経の関与が明らかとなり、脳血管障害や片頭痛の臨床に重要な役割を果たしており、鍼灸治療による顔面部からの刺激が極めて有効性が高いと言われています。

図は「鍼刺激が脳の血流に及ぼす影響に関する基礎研究」より、鍼での刺激による血流画像とグラフ。
血流が良くなっていることがわかると思います。

4.まとめ・あとがき

いかがでしょうか。

それでは、ここまでの記事の内容をまとめます。

まとめ

ここまでを読んで鍼治療を受けてみたいという方は、当院にお任せください。

札幌・小樽・江別にある当鍼灸院では、在宅診療も行っております。

詳しくは下記よりお問い合わせください。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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About Me

弊社では、長きにわたり高齢者ケア専門の部署を設け高齢者に特化した治療活動をしてきました。

高齢者のお身体は一般成人の思った以上にデリケートで体調を崩しやすいです。

そのため症状改善の施術は一般成人の方とは異なり、高齢者向けの専門技術が必要だと考えています。
高齢化社会により、訪問鍼灸マッサージの利用は当たり前の時代になってきました。

深刻ではないものの改善できたら非常に助かる症状の方が利用されていることが大半です。

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