【現代人が陥りやすい依存症4選】
〜鍼灸が様々な依存症に効く理由!〜
みなさんこんにちは。
今回の記事では、依存症と鍼灸についてまとめています。
さまざまな依存症を紹介したあと、その依存症について鍼灸がどう対処できるのかについてまとめています。
この記事を読むと、何かに普段依存しがちな方や鍼灸に興味をお持ちの方は特に有益な情報を得られると思います。
それではまず、依存症になりうるものについて解説します。
ドーパミンとは、脳内で興奮を生み出してくれる物質のことです。
ドーパミンの量が適量であれば、私たちの体は適度な興奮と幸福感で満たされます。
しかしドーパミンの量が多すぎると、私たちの体は強すぎる興奮で満たされてしまいます。
脳科学による研究結果から、私たちの体は予想外の結果になったときにドーパミンが多く出ることがわかっています。
たとえば、ギャンブルは結果の多くがはずれ、つまり予想内の結果になります。
しかし当たり、つまり予想外の結果になることもしばしばです。
ひとたび予想外の出来事を経験してしまうと、脳はより強い刺激を求めてしまいます。
このように予想外の結果が起こることもあるギャンブル依存症は、ドーパミン依存の典型例といえます。
手塚治虫氏の漫画である「リボンの騎士」、赤塚不二夫氏の「ひみつのアッコちゃん」などの少女漫画では、主人公の目が大きく描かれていますよね。
このようなかわいらしい主人公が実際に私たちの目の前にいたら、私たちはかなりの違和感を覚えると思います。
漫画やアニメの主人公のほとんどは、現実の私たちよりも目が大きくすらっとした体格をしているからです。
超正常刺激とは、通常であれば人間の本能はくすぐられないのに、架空であれば私たちの本能をくすぐってしまうことです。
超正常刺激に依存しすぎると、単純な刺激では満足できない体になり、スマートフォンやゲームなどのデジタル依存症に陥ることがあります。
最近よく言われるデジタル依存症とは主にネット依存、ゲーム依存の2つがあります。
インターネットに没頭してしまうあまり、パソコンやスマホが使用できないとイライラしたり、人間関係を煩わしく感じるなど、対人関係や日常生活に影響が生じているにも関わらず、インターネットの使用をやめられない状態をネット依存、①ゲームをする時間や頻度を自ら制御できない、②ゲームを最優先する、③問題が起きているのに続けるなどといった状態が12カ月以上続き、社会生活に重大な支障が出ている状態をゲーム依存と言います。
この2つが2022年に「インターネット・ゲーム障害」の病名で依存症分野に加わりました(厚生労働省より)。
お腹が空いていないのにもかかわらず、ついつい甘いものに手が伸びることはありませんか?この現象は、過剰なストレスや不満が原因で起きる、いわゆる糖質依存症といえます。
ストレスや不満を抱えている方は、何もしていないのにいらいらしたり、余計なことを考えてしまい物事への集中力が欠けてしまいがちな傾向です。
人間は食事の時間が最も集中できる時間だといわれています。
そのため食事、特に甘いものでストレスや不満を解消するようになってしまいます。
依存症に一番有効な対処法は、「〇〇のし過ぎ」を避けることです。
たとえば漫画やアニメなどの超正常刺激からくるゲームやスマートフォン依存症であれば、ゲームやスマートフォンをあえて触らない時間を作ることも必要です。
糖質依存症の方は糖分があるものをあえて買わないような工夫、アルコール依存症の方はお酒を飲まない日(休肝日)を作ることが重要でしょう。
以上のように、依存症を防ぐためには個人の心がけが必要不可欠です。
鍼灸は、先ほどまであげた依存症を適切に対処できる治療法のひとつです。
先ほどのドーパミン依存の項で述べたように、脳内のドーパミンが過度な興奮によって増えすぎてしまうと、依存症になってしまう確率が上がります。
しかし、鍼灸には過剰なドーパミンのはたらきを抑制する物質であるセロトニンを増やすはたらきがあります。
セロトニンのはたらきを示すデータとしては、たとえば次のようなものがあります。
1985年に提出された、日本で唯一の4年制の鍼灸専門大学である明治鍼灸大学からの学術論文を参照します。
ある患者に鍼治療を行い、脳にある側坐核という部位のセロトニンの量を測定したところ、施術の20分後にセロトニンが80%も増加したというデータです。
セロトニンには脳の興奮を抑え、心身をリラックスさせる効果があります。
このデータが示すように、依存症は鍼灸によって軽減させることができ、心身のリラックス効果も期待できます。
いかがでしょうか。
それでは、ここまでをまとめます。
まとめ
それでは、読んでいただき、ありがとうございました。
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